社会人になると、毎日のほとんどの時間を働いて過ごすことになる“人間”。お金がないと生きていけないし、家族を養うこともできないため、相当な資産家以外は嫌でも働かざるを得ません。
「仕事が好きだから毎日楽しい!」という幸せな方は世界的に見てもごく僅かでしょう…。だからこそ、毎日気力の限り働くことって難しい!
多くの人がどこかで気を抜いたり、手を抜いたりして上手い具合に立ち回っているわけです。でもこれって実は人に限ったことではありません。
ビジネス書や自己啓発本が好きな方ならよく耳にするであろう“働きアリの法則”…今日はそんな蟻たちの生き方から人生を学んでいきましょう!

働き蟻の生態について
女王蟻や仲間たちのためにせっせと食べ物を運ぶ「働き蟻」。でも実は全員が全力で働いているわけではないんです!
「優秀でよく働く蟻」が2割
「普通に働く蟻」が6割
「サボっている蟻」が2割
というバランス。これがすべての蟻社会に共通するというのだから驚きですよね!
実はこれが黄金比だった?
で、さらに驚くのがこれが最高のバランスであるということ。
「優秀な蟻ばかり集めて最強のコロニーを作ればいいじゃん!」と思うかもしれませんが、不思議なことに優秀な蟻だけを集めても再び「2:6:2」の割合に変化してしまうんです。これにはきちんと理由があります。
優秀な人(蟻)ばかりが集まる
↓
対抗意識が生まれる
↓
失敗を意識し、消極的になる
↓
一部が働かなくなる
というサイクルなのだそう。なんでも自分でこなせちゃう優秀な上司がいると部下に仕事が回ってこず、一向に成長しない…というケースがこれに近しいですね。
ちなみに普段サボっている蟻は、よく働く蟻が休んでいるときにチョロチョロ働くのだそう。必要を迫られるとしっかり働くわけです!
優秀な人がいる職場ほど、サボる人が生まれる!?
周囲の仕事まで的確にこなし、周囲から羨望の目で見られている優秀な人。聞こえは良いですが、ひょっとしたらその人自身が職場の「2割のサボり蟻」を生み出してしまっている原因かもしれません!深いですね…。
優秀な人は周囲に仕事を振りつつ、余裕を持って適度に働くことで、組織も良い具合に回っていく…。時にはサボることも大事なのかもしれません。
ちなみに北海道大学の長谷川英祐氏の研究によると、働く蟻と働かない蟻の差は「腰の重さ」だそうで、仕事が現れるとまず最もフットワークの軽い蟻が反応。
次の仕事が現れると次に待機していた蟻が動き出す…というローテーションになっていることがわかったようです。
まとめ
全員が一斉に働き始めると一時的に作業は進むものの、疲れるタイミングも同時のため、そこで動きが止まってしまう。だから常に予備部隊(サボり部隊)を用意することで、流動的に仕事を進めているのだそうです。
それでも一番腰の重い蟻は一生仕事に手を付けず、サボり続けることもあるのだとか…。はぇー…蟻の社会性って凄いんですねー!(;゚Д゚)
環境によっては「2:6:2」のどこにでも属する可能性があるこの法則…あなたは「2・6・2」のどこに当てはまっていましたか?(≧▽≦)
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