皆さんは【ストームチェイサー(竜巻追跡者)】ってご存知でしょうか?主にアメリカを拠点に活動している専門家で、竜巻を追跡して観測・記録している方たちです。
なんかゲームとか漫画に出てきそうな、厨二心くすぐるワードですよね!アメリカ中西部では毎年春と初夏には大型の竜巻が頻繁に発生します。その危険度は言うまでもありませんが、そこに敢えて接近し、自然現象を写真や動画に収める命知らずがストームチェイサーです!
1996年には『ツイスター』、2014年には『イントゥ・ザ・ストーム』などの映画で題材になっています。2024年にもストームチェイサーを題材とした『ツイスターズ』が公開されており、同職種がアメリカでかなり注目されていることがわかりますね!

どんな仕事?
- 竜巻
- スーパーセル
- ゲリラ豪雨 etc.
さまざまな気象現象が発生しやすい夏。これらは大きな被害をもたらす半面、禍々しくも幻想的な風景を見せてくれる一面もあります。ストームチェイサーとはその名の通り、気象現象の追跡を行い撮影する専門家のこと!
ときには限界ギリギリまで近づき、命がけで稀少映像を撮影することもあるクレイジーな方々です。2013年にはストームチェイサー界のスターと呼ばれたティム=サマラス氏が竜巻に巻き込まれて亡くなったりと、本当に死と隣り合わせの危険な仕事なんです…。
ストームチェイサーは稼げるのか?
「そこまで危険な仕事なんだからかなり稼げるのでは!?」と思われるかもしれませんが、これが意外…。実際のところ撮影したビデオ1本あたりの相場は日本円で5,000円~1万円程度、最高品質のビデオでも5万円程度といいます!
そのため、これだけを生業にしている人は一握り。趣味や研究のためだけにやっている方も珍しくないのだとか。(映画会社に売り込みができればワンチャンあるかも?)
日本にもストームチェイサーがいた!
そんな中気になるのが日本人のストームチェイサーの存在です。調べてみたところ、現在公にストームチェイサーとして活動されている方が1名!茨城県にいらっしゃいました。
名前は青木豊さん。2012年にストームチェイサーのプロ宣言をされたとのことなので、2025年時点でプロ13年目になります!青木さんがストームチェイサーに目覚めたきっかけはある日アパートから見えた稲妻。
何気なく写真に撮った瞬間、そこに写る恐ろしいほどの自然のパワーに圧倒されます!この出来事をきっかけに、「雷銀座」と呼ばれるほど雷が多い茨城県を拠点としたストームチェイサーな日々が始まりました!
青木さんの1日のスタートは朝4時半。気象レーダーにより雷の発生場所を予測し、朝6時から9時まではアルバイト。午後から雷を追いかけるという流れです。
現在もTwitterなどに日々様々な気象現象や空景を投稿されており、写真を集めた書籍やカレンダーも発行されています。YouTubeにも動画を投稿されているので興味がある方はぜひ!
Twitterを拝見したら小学校の教材に雷の写真を提供されたりもしているようですね!こういう話を聞くとストームチェイサーって意外と身近な存在なのかも…と思ったりします。
青木豊さんの仕事ぶりを見たい方はぜひ下記から♪
さらに!活動拠点はアメリカですが、同じく日本人ストームチェイサーとして活躍する翠勇弥さんも要注目!幼少期に観た映画『ツイスター』に感銘を受け、大学院では“電波天文学”を研究されたそうです。
2022年から単独で活動を開始し、現在も日々活躍中!その仕事ぶりを見たい方はぜひ下記から♪
まとめ
さて、今回は日本で唯一のストームチェイサーについてご紹介しましたが「どうしてほかに人が居ないの?」と思いますよね?まずこの仕事自体が危険ということもありますが、もう一つ重要な理由として「日本に竜巻が少ない」点が挙げられます。
実際に国内での竜巻の発生回数は20個前後で、その半数は海上で起きるのだそう!青木さん自身も竜巻に遭遇できたのは数えるほどで、10年に一度遭遇できれば良い方なのだとか。本当に好きじゃないと、とても続けられることじゃないですね…。
最近はSNSや動画サイトのおかげで世界中の人に情報を発信できるようになりましたから、ストームチェイサー以外にも様々な“チェイサー”が出てくる予感がします。
自分が本当に好きなことや興味がある事をとことん突き詰めれば、きっとその第一人者として世間の評価が付いてくることでしょう。そうですね、個人的には【野良猫チェイサー】とか面白そうだと思ったりします(‘ω’)
それでは!
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