皆さんも一度は「手に職を付けたい」と思ったことありませんか?世の中には色んな仕事がありますよね~。中には「将来は海外へ出て活躍したい!」なんて方もいるでしょう。
でも海外で活躍できる仕事ってどれもレベルが高そう…。翻訳とかITエンジニアとか貿易事務とかひよこ鑑定士とか。
…今ひよこ鑑定士という言葉に違和感を覚えたあなた、これは冗談ではありません。実はひよこ鑑定士こそ、海外で引く手数多の凄い職業だったんです!

畜産に携わる方々を食べて応援しましょう!(≧▽≦)
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ひよこ鑑定士とは
正式名称は「初生雛鑑別師(しょせいびなかんべつし)」。卵を産むメス・鶏肉になるオスを選別する仕事です。ニワトリのオスとメスはコストの問題からひよこの段階で異なるエサを与えて育てる必要があり、その関所として鑑定士の存在が必要不可欠。
主な手法としては羽の伸びる速度の違いを見極める「羽毛鑑別」、肛門の形から判断する「肛門鑑別」の2つがあります。
というわけで私たちが普段食べている卵や鶏肉はひよこ鑑定士の方々が居るからこそ、無事に食卓まで届いていると言っても過言ではありません。
ここまで読んでひよこ鑑定士に興味を持ったあなた、焦ってはいけません。この仕事…そうそう甘いものじゃないんです!
狭き門をくぐり抜けた精鋭たち
まず前提条件として
- 満25歳以下であること
- 視力が1.0以上あること
- 高卒程度の学歴があること
が必須です。
さらにこれらの条件を満たしたうえで「初生雛鑑別師養成所(日本に1つしかない!)」の入所試験に合格しなければなりません。試験項目は学科・面接・書類の3つ。
これに合格すれば「ひなの雌雄鑑別についての理論と技術および養鶏全般についての知識」を学ぶことができます!ただ、入所後の諸費用が100万円以上かかるほか訓練も非常に厳しく、耐えられず中退する人も多いのだとか。恐るべし…。
そして7ヶ月ほど講習を受けた後3年ほどの実務経験を積み、公益社団法人畜産技術協会の予備試験と高等考査に合格することで「初生雛鑑別師資格」を取得できます!
ここまでたどり着く頃には入所者は約半数ほどに減っているそうです…。
年収はなんと…
ひよこ鑑定士が如何にハイレベルな仕事か、おわかりになったかと思います。
さらに収入面においても1羽4~5円の選別で平均年収は500万円~600万円!
ただ、鑑別は発生ベースのため、頻度が少ない時や新人の頃は月収20万円程度だといいます。
実は世界で活躍できる仕事だった!
そしてここからが本題なのですが、ひよこ鑑定士が本領を発揮するのって…実は海外なんです!日本での需要が減りつつある半面、ニュージーランドやイタリア、ドイツなんかでの需要は右肩上がり。
「海外には海外のひよこ鑑定士が居るんじゃないの?」
とお思いかもしれませんが、その理由がまたわかりやすい。日本人と欧米人、手のひらの大きさを比べたら日本人の方がたいてい小さいですよね。つまり
「欧米人は手が大きすぎてひよことサイズが合わず、選別に向いていない」
のだそうです!!!
これはもう日本の伝統芸能と言っても過言ではない!誇り高き仕事、それがひよこ鑑定士!
それなのに…それなのに今、日本のひよこ鑑定士業界は高齢化が進み、新人が育ってきていないのだそうです。
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海外デビューという大きな夢を持つ25歳以下の方、ひよこ鑑定士という仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?日本で資格を取って欧米でひと花咲かせる、これぞアメリカンドリームです。
海外をまたにかける孤高のひよこ鑑定士…それは未来のあなたの姿かもしれません!
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